寸法の歩行


Walking Just as Pure Measurement

舞踏譜

ただの寸法として歩いてくる。天界と地界の間。
寸法が歩いてくる。
目はすでに前方を向いていない。
命が先行して、形が後から追いかけてくる。
自分の内なる何物かと対話をしている。
私は身体の中に変な虫を一匹飼っている。
私の知らない神経が身体の中を走っている。
それは宇宙にまで届く。
上昇する身体と落下する身体、 その中間にいる私。
私は名付けられない何物かだ。
見ることを放棄せよ。
刻々と滅びているものを必死でつなぎ止める。
それが歩行。
あなたが最初に見たもの、かいだ匂い、
遠くの青。
そしてなくしたもの。
落としていった自分。
舞踏とは自分自身との出会い。