舞踏譜
彼女は途方もなく、
美しいものになった。
闇と影。
光と色。
ターナーの世界へ。
全体的な患部。
膿の世界へ。
肉体の中に登場してきたら、
どうなるのか。
あり得ないことが
起こらなければならない。
目が内部に影になって、
降りてくる一個の顔。
痛みは第二の受肉。
肉が単独に泣いている。
なす術がない。
解説
どのようなところにも「美」はある。白濁した膿が固まってガラス質になった、かさぶたの美しさ。
彼女は途方もなく、
美しいものになった。
闇と影。
光と色。
ターナーの世界へ。
全体的な患部。
膿の世界へ。
肉体の中に登場してきたら、
どうなるのか。
あり得ないことが
起こらなければならない。
目が内部に影になって、
降りてくる一個の顔。
痛みは第二の受肉。
肉が単独に泣いている。
なす術がない。