カラスCrow舞踏譜 路上のカラス。 黒い光った羽、太い嘴、 はっきりとした尻尾。 背中を丸めてガーッと鳴いている。 背中を地面と水平にしたカラス。 嘴も平。 何かを見ている。 そのままの姿勢から、首だけ上に伸びる。 雪の上のカラス。 雪の降る中、末の枝にとまっているカラス。 寒さで胸がボコボコ膨らんでいる。 さらに雪が降る。 右の下の雪の上の餌を突いている。 解説カラスの持っているフォルムの輪郭の確かさ、強さ、存在感。関連舞踏譜壁の世界地獄に落ちた亡者の群れ。極度の空腹。しかし、食物を口に持っていくと、煙になって消えてしまう。救われない者たち。細かく分かれた何種類かの乾いた材質を身体化する。餓鬼