舞踏譜
人形がぶすぶすとくすぶっている。
その状態が、花粉に包まれている。
焔。羅漢をとりながら下がる百鬼夜行。
ぽろぽろ、細く。
降りたところで、火傷の人。
人形二体が花粉の中に出没。
火傷の人二体。半分形を残しながら、
微かに幽霊。
後ろに下がっていく影。顔の重層化から、 粗い壁に入る。
ひきつったかさぶたが モネの睡蓮の上を渡る幽霊になっている。
解説
薄い木片が燃えて煙になっていく過程をスローモーションで辿る踊り。プロセスの途中でさまざまなものが見え隠れする。
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