人形から幽霊へ


From Dolls to Ghosts

舞踏譜

人形がぶすぶすとくすぶっている。
その状態が、花粉に包まれている。

焔。羅漢をとりながら下がる百鬼夜行
ぽろぽろ、細く。

降りたところで、火傷の人。
人形二体が花粉の中に出没。
火傷の人二体。半分形を残しながら、 微かに幽霊

後ろに下がっていく影。顔の重層化から、 粗い壁に入る。

ひきつったかさぶたが モネの睡蓮の上を渡る幽霊になっている。

解説
薄い木片が燃えて煙になっていく過程をスローモーションで辿る踊り。プロセスの途中でさまざまなものが見え隠れする。
関連舞踏譜
花の世界あたりの風景も湖上の睡蓮も涙でにじんでいる。
モネの睡蓮の上を渡る少女
神経病棟の世界
金華糖の歩行
花の世界朦朧さをいかに繊細に出せるか。空間を作っている素材に関わる重要な踊り。
花粉
壁の世界壁に細かい引っかきキズができたりこすられたりしながら、変な花がフロッタージュされて出てくる細い神経の踊り。
壁の中の花