水晶の中を透視せよ


See Through the Crystal

舞踏譜

水晶の中を透視せよ。頭蓋の中を凝視せよ。
水晶の中を透視せよ。頭蓋の中を凝視せよ。

繰り返していくうちに捕らえられた。

人質の顔が、額が、発熱し、顳かみの植物が這う。

ぶれる顔、が打ち首の小太郎の顔になる。

どんどん煤けていく。
水晶の中に閉じ込められた。
(呼吸はスポイトで吸い取られ、 イメージはハンダ付けされた。)

水晶の先の神経の花を紡いでいる。
指先の花、そこにピッと細い鞭がとぶ。
さらに指先の花、目の中の鞭、 その鞭打った手を見つめる。

頭蓋の凝視、頭蓋の中で その手の動きを克明に辿る。

そのところに再び鞭を打つ。

おまえは何処に行くのだ。

解説
私という水晶の柱の中にヒビが入って、もう一人の私が顔を出す。
関連舞踏譜
神経病棟の世界肉体は豊かな神経の共和国である。さまざまな神経のみによる踊り。自分が踊るのではなく、神経のみによって歩かされる。
神経の歩行
壁の世界鏡に水をかけてぶれている状態。鏡の中に映る花の影の踊り。
鏡に花がくっついた