蛙の人物Strange Man with Frog on His Head舞踏譜蛙の人物が、影になって歩いている。 顔の重層化から、重い首が出て、 乾いて、冷えて、ビアズレーの貴婦人になる。 淀みの中から、ハトが出る。 音の響きの中を歩く。ガスの匂い。 (目玉の変化。光玉。三日月、同心円。) 指先の花びらをめくる。神経の花。鞭打つ。 視線を引いてくる。 手の糸。金華糖の追放。手のみの動き。 (ヤツデの葉、ビーダマを持つ、いじくる。 花びらをめくる。花火、三つの真珠。) 手がガサガサと強くなっていく。 その手の動きを頭蓋で取る。 鞭打つ。背後からのカミナリ。蛙の人の退場。解説蛙の人物の内に潜むさまざまな違った神経が形や一瞬の動きとなって出てくるフレーズ。関連舞踏譜神経病棟の世界指一本に関わって神経病棟の世界だまされやすい肉体。細い、やわらかい糸状の神経が数多く入っている踊り。自分が何をしているのか分からないうちにいろいろなものが出現する。夢遊病患者