舞踏譜
- 土塊の人から、幽霊が出てきて、
さまよって、また土塊の人になって、
焼け痕でひきつる。
幽霊の放心状態が壁に入り、 一個の表情になって出てきた。 - 人形から幽霊へ。
畳の血痕を見る。顔を背ける。 足元から火がつく。幽霊へ。 - 土塊の人から幽霊へ。
馬に乗る土塊の幽霊。 焼け痕のかさぶたの人。 髪の毛で、子供を隠す幽霊、ウブメ。 土塊に戻る。 再び幽霊。沼を渡るハイヒールの足。 - 影を引きずってきて、壁の中に入る。
壁の中から重い首が出てきて、さまよう。 - 藁屑が壁の中から出てくる。
(デビュッフェ、ひょうきん者、 針金だけの人物に近い。) - 壁の中から出てきて、 また壁の中へ消えていく土塊の人物。
- 焼け跡の幽霊が釣られていって、気化。