Horse

舞踏譜

ムーブメントしての馬。
馬の長い首、長い胴体。
賢そうな目。たてがみ。
割れてはいないヒズメ。尻尾など、 まずその特徴を捉える。

馬の首は長いので、 人間のようにキュ、キュ、とは変われない。
胸から首が出ているのだ。

馬の大きい割れたお尻。尻尾。
パカパカとした馬の軽やかさ。
馬のおびえ、いななき、 感情の激しさ、獰猛さなどが、 混ざっているのだ。

  1. いななく馬。
    上体を起こして、馬の首の長さを感知する。 左首が引かれる。たてがみを意識。 後ろに気配を感じて、振り返る。 正面に気配を感じて、状態を正面に戻す。 二、三歩大きく後ずさりをする。 いななくように上にパカパカと躍り上がる。 フワッと降りてきて、ガッと前足を噛む。 高くなり草をはむ馬。
  2. ぼおっとした馬。ドロッとした馬の肉。
    物憂げな態度。眠っている肉。 十三通りの馬の首。 その角度、長さをはっきりと行う。 不安定な状態に身体を置いてみることだ。 馬の賢い目。雨に打たれた解剖図鑑。
  3. 下界の馬、触覚の馬、溶ける馬。
関連舞踏譜
解剖図鑑の世界具体的に肉が重くなっていく。それにつれて気持ちも重くなっていく。もう戻れない。身体を支えていられない。
重い首
解剖図鑑の世界いくつもの動物がつながって変貌していくプロセス。「なる」踊り。
怪物的動物
鳥とけだものの世界6体の鶴の首の軌跡をたどりながら次第に線が身体の中にたまっていき、全身が糸状になってゆく。