埃の飼育


Breeding Dust

舞踏譜

春。
塵害処理場。
塵、濡れてまた乾いた紙の匂い。

一人のボッスがいる。
頭の中に巣があり、 季節外れの風が吹いている。

起き上がっていって、 棒の人物を壁化していった。
蛙の人になった。

埃だけでできている変な人がそこにいた。

解説
空気中に霧散している埃がかたまって、何か人物らしきものを形作った。
関連舞踏譜
花の世界朦朧さをいかに繊細に出せるか。空間を作っている素材に関わる重要な踊り。
花粉
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