舞踏譜
- 『風空間』
風に翻弄される。風狂。百鬼夜行。 風の種類。無化。 - 『花空間』
どんよりさを抽出。重い顔がさらに重層化。 - 『気化空間』
光のマント。ブーンの人 - 『光空間』
トワイヤンの光の衣装三体。光の渦。 光の蝶が沈む。光のライオン。光の鳥。光玉。 - 『煙空間』
煙、重い煙。座って蓮。 庭の女。光の電髪の女。 煙で溶ける。無化。 - 『沼空間』
沼の広がり、重さ、臭気、アオミドロ。 耳垂れ。 歯槽膿漏。足の裏のヌルヌル。 脳味噌が溢れている。 堕天使から仮面へ。 - 『花粉空間』
花子の顔から仮面へ。そのまま指の変幻 (花びら、花火、ブローチ、鳩、貝、 糸巻き)。 糸を引っ張ったら、(薄馬鹿、半馬鹿、大馬鹿、 小太郎、ゴヤの老婆、つんぼ、変な小人。) 短剣を持つ。 空の毛細血管を狙って歩いていく。 - 『柳空間』
最終的な神経空間。 ミショー、ヴォルス、ポルタス、 神経の集積から、枝垂れる、溶ける。 ポルタスの増殖。 壁の中の藁屑。 細い針金で出来ている人形。 鼻の下、顎の下、耳の後ろから、 毛が流れている。
身体全体は、横に広がっていく。
関連舞踏譜
壁の世界自分の身体が一枚の板戸のようになって立ちつくす。前へ進もうと思っても進めない。背後に関わる踊り。
風に耐えている位置で記憶されるもの花の世界朦朧さをいかに繊細に出せるか。空間を作っている素材に関わる重要な踊り。
花粉深淵の世界いろいろな光が集まってくる。光の来る方向、幅、強弱などを感知する。
トワイヤンの世界深淵の世界
幽霊焼け落ちた橋の世界戦争の焼け跡に立つ。大火災によりすべてが消失したあともまだ、あっちこっちで煙がくすぶっている。その場所に立つ火傷をした人物。喪失感。放棄。無力感。
焼け跡の人神経病棟の世界細い神経の線を増やしていきながら、次第に薄くなっていく身体。
神経のマーヤの出現