舞踏譜
針の花、空間の昆虫、空間の棒。
チリチリとしたベルメールの視線。
細い湯気、細い馬の首。
上へ伸びていく。
肘で細く花の輪郭を辿る。
鞭を打つ、神経、指先の神経。
指先で細い針の花。
肘の花。鞭を打つ。目の埃。
ピッと出る神経。涙の紐。
呪文。手の熟視。
その狭間をスッと出ていく。
目の中の巣、ブリューゲルの表情に壁。
出ていったとき、
背後から何物かに追いすがれ、
ふわっと移体。
ゆらっ、壁の中から、変な花が出てきた。
解説
壁に細かい引っかきキズができたりこすられたりしながら、変な花がフロッタージュされて出てくる細い神経の踊り。
関連舞踏譜
花の世界
花に関わった神経神経病棟の世界見ることは奪われることと同義。
鳥の巣の歩行神経病棟の世界硬いものからやわらかいものへの変貌のプロセス。
ビアズレーの淀みの糸神経病棟の世界私という水晶の柱の中にヒビが入って、もう一人の私が顔を出す。
水晶の中を透視せよ